患者さんからのよくある質問にお答えします。

鍼って痛くないですか?

大丈夫です。蚊に刺されたくらいで痛くありません。やわらかい日本鍼を使用していますので、ほとんど無痛です!したがって、怖がる必要はまったくありません。


お灸は熱くないですか?

熱くありません。ぽかぽかと温まり、とても気持ちいいですよ!
中国から仕入れた桂皮餅という生薬が練りこまれ香りもとてもよいニッキの温灸を使用しています。 常に、一定温度のぬくもりが15分ほど長く持続するように、工夫されておりますので、どなたにもとても好評なのです。 火をつけるわけではないので、やけどの心配もありませんし、あともまったく残りません。


どのような治療を行うのですか?

すべての治療を現代医学的考察と中医学理論に基づき、体質や現在の疾病の状態を的確に、分析して、患者さん1人1人に合わせた治療を行いますので、どなたにも安心です。


中医学とはなんですか?

中医学は2000年以上の歴史の中で、試行錯誤を繰り返され、現代に通じる医学理論体系に発展しました。 現在、世界中の医療の現場で、臨床に実践されています。 世界の唯一の共通認識である東洋医学、それが中医学なのです。


中医学では、患者さん1人1人の状態に合わせた治療を行います。例えば頭痛という症状に対処的に画一的な治療を施すのではなく、頭痛という症状は同じでも頭痛という症状として あらわれた個々の根本的な原因や発生メカニズムは1人1人異なっている訳で、その本質となる原因を中医学理論によって分析して、その詳しく分析された結果である個々の身体の総合的な 状態を証という形に表して、その証に対して治療を施すのです。


今までなかなか治らずあきらめていたような何十年来の頭痛やその他の疾病が、数回の治療で改善されることもしばしばですが、発生メカニズムをさかのぼって根本的な原因である 体質改善されれば、症状が発生しなくなるのは理屈通りであり、正に当然の結果と言えるのです。この治療方法を中医学弁証論治といいます。


当院では中医学論理により中医学弁証論治を用いて治療を施していますのでどなたにも安心して治療をお受け頂けます。 中医学について、詳しくお知りになりたい方は、「わかりやすい中医学の本」(原田浩一著)をお読みください。


治療時間はどのくらいかかりますか?

全身治療の場合、身体の表側と裏側を両方、15分くらいずつ行います。
合計30分ほどです。部分治療(例、肩・腰)の場合は15分ほどです。
初診の問診は10~15分です。
来院された患者様の疾病の状態や経過、体質が的確に把握できる中医学弁証論治カルテを作成して、お1人お1人の健康を常に把握できるようにしております。

比較的多い疾病のQ&A さらに詳しく知りたい方は臨床各論をご覧ください。

どれだけ温めても、手足の冷えが治りません。こんな冷え症でも良くなるのでしょうか?

冷え症の原因は、血液の流れが悪い場合、身体の中に余分な水がたまっている場合、ストレスによって、血液が上半身に集まっている場合など様々です。 したがって、血液の冷えが原因となっているもの以外のものに、ただ温めても、なんの効果も得られないのは当たり前なのです。


血液が冷えているために、冷えを感じるのは30%未満です。 冷え症イコール温めるという考え方は、70%以上の冷え症の方には当てはまらないのです。 たとえば、身体の中に余分な水がたまっていることが主な原因の方の場合、まず、第一に水分代謝を良くすることが治療となります。


ただ温めても、なんの意味もありません。 原因に対して治療を行うことが何よりも大切なのです。 針灸治療によって、根本的原因に対して治療を行えば、冷え症は必ず改善されます。 中医学では血液の流れをよくしたり、水の代謝を根本的に改善する治療法が2000年来、研究開発され、その治療法が開発されております。

甘いものや油物、アルコール飲料のとりすぎは、身体の中の水の入れ替わりを妨げ、冷え症の原因となります。


病院では、原因は特にないと言われましたが、数年来の頭痛で毎日悩まされています。治りますか?

器質的な原因がない場合、必ず改善されるといっても過言ではありません。
当院では、頭痛という症状に対処的に画一的な治療を施すのではなく、頭痛という症状は同じでも頭痛という症状であらわれた個々の根本的な原因や発生メカニズムは1人1人異なっている訳で、 その本質となる原因を中医学理論によって分析し、その詳しく分析された結果である個々の身体の総合的な状態を証という形に表して、その証に対して治療を施すのです。
頭痛に悩まされている年数や痛みの程度に関係なく、根本的に改善されますので、ご相談下さい。

対症療法では一時的な改善のみで、根本的な改善は得られないのです。 長年の頭痛で、もうだめだとあきらめている方も、どうかご来院ください。


ふらっとするふらつき感が頻繁に起こり、なやんでおります。病院では、特に悪いところはないといわれました。長く続いているめまい感でも治るでしょうか?

めまいは、いまや生活習慣病といわれるほど多くなってきました。 ストレスや頭脳労働のしすぎによる脳のオーバーヒートや、偏った食生活が原因となることが多いのです。 そして、随伴症状として、上熱下寒といって、顔がほてりやすく、下半身が冷えるケースを多く見受けます。 火を燃やすと、炎の上では空気の対流が起こります。 めまいは、自然界のこの現象と同じことが体内で起こったもので、中医学では内風(ないふう)と呼んでおり、その発生メカニズムと治療法が古来より確立されているのです。 過剰なストレスが続くと、内風が生まれやすいのです。 これは1ケースですが、このような場合、ストレスに対する治療を第一に施しながら、頭部の熱を下に戻し、いわゆる頭寒足熱の状態にする治療法を同時に行います。 頭部の熱がとれて、血流が改善され、全身の血液循環がよくなるので、足も温かくなり、自力で頭寒足熱の状態を保てるようになり、自然と症状が消失します。

内風を作らないためには、くつろぎと睡眠が一番大切です。栄養だけでは、症状の回復には全くつながりません。 睡眠や休息、くつろぎを適切にとることによって、初めてバッテリーが充電されるように頭を冷し、心を落ち着かせる物質が体内に出来るのです。


生理前に、腹痛や腰痛がとてもひどいです。 初日は、仕事が出来なくなるほどです。治りますか?

もともと血液が渋滞しているところに、さらに血液が集まってくるので、よけいに渋滞して症状がひどくなるのです。 針灸治療は、 活血化(かっけつかお)といって、渋滞した血液の流れをよくさせることが非常に得意なのです。 それだけでなく血液が渋滞するという個々の体質や本質的な原因を中医学理論によって、総合的に分析して、その結果である証に対して治療を施すと、 本質的な体質そのものが改善されるので、その結果として症状が発生しなくなるのです。

針灸治療を始めると、生理痛のみならず症状の根本的な改善も可能なので、気軽に足を運びましょう。 また、自分で出来る改善法としては、骨盤内の血液の循環を良くする体操や、呼吸法が有効です。 セミナーでは、毎回、骨盤修正体操と呼吸法を行っておりますのでぜひ覚えて役立ててください。


アレルギー性鼻炎で、鼻水、鼻詰まりで、一年中悩んでいます。花粉のシーズンになると、特にひどくなります。治りますか?

アレルギー性鼻炎は、体質病です。 アレルギー反応を起こしやすい体質そのものを改善すれば、花粉やホコリによるアレルギー症状そのものがおこらなくなるのです。 対処すべきは外部因子である花粉症の対策ではなく、内部環境である体質そのものを改善することが大切なのです。


根本的な原因は人によってさまざまですが、共通しているのは水の代謝障害が深く関わっているということです。 花粉症の発生メカニズムと、根本的改善法については、「中医学による花粉症治療」に網羅致しました。 天津中医学院教授、郭義先生と私とで執筆致しました。


花粉症で悩まれている全ての方々、そして臨床にあたっておられます臨床家の方々、どなたにもご覧になって頂き、 1人でも多くの花粉によるアレルギー症状が再び起きない根本的な改善ができますことを心よりをお祈りしております。 適切な治療と日常生活の改善で、誰でも根本的に改善することが出来ます。

花粉症は国民病のように言われていますが、治らない病気でも、難しい病気でもありません。 単に生活の中から生まれた体質病で、個々の発生メカニズムを正しく知れば、誰でも根本的な改善が出来るのです。


長い間、不眠で悩まされております。 なかなか眠ることが出来ません。 治るでしょうか?

不眠は必ず改善されます。長年続いた不眠が、わずか数回の治療で改善していく例もまれではありません。


不眠についての個々の発生メカニズムと原因に対する総合的な分析結果を証という形に表して、個々の状態に適切に合わした治療法を選択していくことができるのです。 だからこんなに早く改善されるのです。長引く不眠は、さまざまな他の疾病まで引き起こす原因となります。 迷わないで、気軽に足をお運び下さい。きっときてよかった!と思われます。そして今までの悩みがいったいなんだったのだろうと!

自分で出来る改善法としては、当院の毎月のセミナーで毎回行っております呼吸法と自律訓練法が頑固な不眠にとても有効です。ぜひ学んで、役立ててください。


風邪をとても引きやすいです。 一年のうち、風邪を引いている時のほうが多いくらいです。なんとかなりませんか?

近頃このような方が大変多いのですが、針灸治療はとても効果があります!!針灸治療は体質そのものを改善させる治療法だからです。


中医学では、体表面をガードしている気のことを衛気(えき)といいます。 この方の場合は、衛気が少なくなったり、全身を巡らなくなったりしているので、身体のガードが弱まり、風や寒さなど、自然界の影響を敏感に受けてしまうのです。


中医学では、衛気をめぐらし、衛気で体表面をがっちりガードするような、治療法が確立されています。

一般の風邪にも、とても効果があるのをご存知ですか?風邪の引き始め、こじれた風邪には最適なのです。 風邪の治療に対する漢方の処方の教典ともいえる傷寒論は中医学論理の一部なのです。


世界を見渡すと、鍼灸と中医学による風邪をはじめとする内科的な疾病に対する治療効果が認められており、日本とはけたはずれのレベルで一般に普及されております。


おしっこが近くて、困っております。残尿感があり、キレも悪いです。病院の検査では異常ありませんでした。治りますか?

中医学では、腎を中心に治療を施し、また寒熱の調整をします。他にも原因となる様々な臓腑の生理機能の関連を総合的にみて、治療を進めますので、とても効果的です。

温灸と鍼の相乗効果で、排尿機能が調整されるだけでなく、全身の体調もよくなってくることにお気づきなると思います。 鍼灸治療の醍醐味です。治療を早めに受けましょう。


目の奥がとても痛いです。最近はだんだんひどく、一日中痛くなってしまい、 困っています。

目の奥の痛みは、ストレスとの関連が大きいのです。目はストレスの影響を敏感に受けるのです。


目には毛細血管が多く、血液が鬱滞しやすいからです。ストレスが長く続くと、血流が悪くなり、老廃物をいっぱいためた血液が停滞します。 そこで、筋肉が硬くなって柔軟性を失います。それが、痛みの原因です。ストレスを取り除く治療法を疏肝理気(そかんりき)といいます。


イライラした気持ちや抑鬱された感情も、この治療をおこなったあとは、とてもリラックスした気分に変わるのです。 この爽快感は、鍼灸治療の醍醐味です。また、目は肝の経絡と一番関係が深く、鍼灸治療によって肝の経絡を調整することにより、原因と症状を一度に取り除くことが可能です。

たまったストレスを取り除くには、気分転換が必要です。しかし、それは口でいうほど簡単ではありません。
針灸治療では、疏肝理気のようなリラクゼーションが古来より研究、開発されてきたのです。現代のストレス社会には、どなたにも、もってこいの治療方法なのです!!


腰が日常的に痛くて困っております。仕事にもさしつかえる状況です。

腰の病気には、椎間板ヘルニア、分離症、分離すべり症、脊柱管狭窄症などがあります。
一般には、腰痛症といわれ、上記のような器質的な疾患を伴わない筋肉の緊張によるものが、大半を占めています。


骨を支えているのは筋肉です。この筋肉の疲労を取り除き、自然でリラックスした筋肉の状態をただちに回復させることは、鍼灸治療の醍醐味です。 オリンピック選手の治療のために鍼灸師が付き添っているのはそのためです。

筋肉の緊張や疲労の改善には、針灸治療が最善かつ最も有効な方法の一つであることは間違いありません。とてもすばやく効果が期待できるのです。
日頃より腰のストレッチ体操を行えば、腰痛を起こしにくくなります。腰は肝心、要の部分ですから一緒に覚えましょう。


最近膝が痛いです。ちょっと無理をすると、膝に痛みが出ます。

膝の痛みは、痛くなり始めたら我慢をせずに、すぐに治療をおすすめします。 膝の関節は、階段の上り下りなど、強い負担がかかり、最もデリケートでいためやすい場所です。


膝軟骨は血管や神経が少なく、痛みを感じにくいので、進行しがちです。膝の内側の筋肉がやせて、O脚となるケースもそのためです。 骨の変形が進むと、治療には根気が必要となります。

膝は痛いと思ったら、我慢せずに、すぐに来院することが、大切です。日本人に最も多いO脚を防ぐためには、普段から膝関節を支える筋肉の強化が必要です。


当院では、O脚の防止や、膝関節を支える筋肉の強化体操も行っております。脚を強化すれば、膝の痛みも改善されるのです。ぜひ覚えて下さい。


首、肩が年中こっています。  最近手もしびれてきました。

首、肩の緊張がひどくなると、首から手につながる神経や血管を圧迫するので手がしびれてくるのです。


血管や神経を圧迫している首、肩の筋肉の状態を一つ一つ触診して、直接その筋肉をほぐしていきますので、このような症状も早く改善されるわけです。

こりが限界までたまったときだけ、治療に来る方が多いですが、対処療法では、一時的な改善にとどまることが多いのです。


「肩こりは、万病のもと」といいます。肩こりこそ、何回か通院して根本的な改善を図って ください。 気分が変わるだけでなく、自然治癒力が増すので、病気にもかかりにくくなり、重い荷を下ろせば、日常生活そのものが、とても楽しいものとなること請け合いです。


ある日、突然、手が挙がらなくなりました 。病院では、五十肩と診断されました。

五十肩では、腕を身体につなげている筋肉群の治療を総合的に行います。
運動の障害の原因となっている筋肉を徒手テストや触診にて的確に導き出し、一つ一つその緊張や炎症を改善していくので、 夜間の痛みや、寝返り時などの痛みも解消し、運動障害も比較的短期間で取り除かれていくのです。
たかが五十肩と思わず、我慢しないで来院すると回復がとても早くなります。

動ける範囲で、できるだけ運動が必要です。
その範囲というのは、動かせば少し痛いけど心地よい範囲であることが大切です。 痛くて苦しいだけの運動は逆効果となります。


その他の疾患

常にみぞおちのあたりが痛く、不快感があります。病院の検査では、とくに異常がありません。

食滞による痛み、冷えによる痛み、熱による痛み、ストレスによる痛みなど、痛みの原因によって、それぞれ治療方法が異なります。 たとえば、ストレスによる痛みの場合、原因となるストレスの治療を中心に、同時に患部の治療を施します。


イライラした気分や、怒りの感情、不安やあせり、落ち込んだ気分が長く定着して、なかなか離れない場合でも、肝の経絡を中心に、経絡の中を流れる経気の鬱滞や、 鬱滞して熱化した状態を取り除くと、経気がスムーズに流れ出すので、驚くほどそれまでのいやな気分が解消され、心が安定しゆったりした気分が取り戻せるのです。 ストレスによる胃痛には特に効果があります。

ストレスという根本的な原因に対して非常に効果的な治療を行うことができるので、このような症状も改善されるのです。
病気と心との関係を、中医学では古来より最も重視して、あらゆる病気の発生メカニズムを心と身体の両方の立場から研究しつづけてまいりました。


だから、中医学は、あらゆるストレスが疾病に関与し、また直接な原因となり発生する疾病に対して、絶大な効果があるわけなのです。
ストレス時代だからこそ、気持ちを充電して元気が持てるような、効果的な治療法や、自分のリラクゼーションの場を持ちたいものです。
中医学弁証による針灸治療はまさに現代病に苦しむ方々の明るい希望となりえるのです。


数年来の便秘症です。下剤を使わずに治したいのですが。

下剤をあまり使用していない便秘症の方なら、年数に関係なく、まず改善されます。腸が緊張しすぎたり、逆にゆるみすぎて、ぜん動運動が不足しています。


ストレスや食生活、ストレスによるもの、食べ過ぎによるもの、冷えや熱による乾燥など、様々な影響を受けて、便秘という症状は発生するので、 その原因を中医学弁証論治によって分析して、根本的な原因に対して治療を施します。


別の治療のために来院されている患者様が、その治療過程で、長年の便秘まで解消してしまったという例は、まったく珍しいものでもなく、むしろ日常的な出来事といえるのです。 ただ、下剤を常用して長い期間がたつ方は、腸が過保護になって働きが低下しているため、改善が難しくなります。 下剤に頼らず、根本的な改善法をおすすめいたします。

便秘は万病につながります。
たかが便秘といって、放っておいたり、一時しのぎの対処療法は危険です。根本的な解決をお望みの方は、ぜひご相談ください。


よく口内炎が起こります。口内炎は治りますか?

口内炎は、中医学では心火上炎や虚火上炎といって、ストレスが影響して、それが舌に反映する発生メカニズムと治療方法を確立しております。
また、口内炎は反復しやすく、数年来にわたるものも少なくありません。根本的な改善をお望みの方はご相談ください。

辛いものや熱いものなどの刺激物は、炎症を強めるので、控えましょう。
 


身体が最近、重だるく、なかなか疲れがとれません。 どうしてでしょうか?

重い、だるいは、流れが停滞している症状の一つです。何の流れでしょうか? 体内水分です。 体内水分は停滞すると、身体が重く、だるく、やる気さえも、無くなります。針灸治療によって、水の代謝を促し、改善することが可能です。


身体を構成する基本的な物質を気・血・水と位置付け、2000年の古来より人体内での水の状態の大切さを認識し、水の状態と疾病の発生メカニズムと治療法を確立してまいりました。 針灸治療の醍醐味の一つは、水の代謝の改善が出来ることにあるといっても過言ではありません。

身体の構成成分の6~7割が水で出来ていることをご存知ですか?水の停滞は、ストレス、甘いもの、油物、アルコール飲料のとりすぎによって、起こりやすくなるのです。 水が停滞すると、体内水分は自然界のプールやため池のような状態になります。


プールの水のようにたまった状態、すなわちため池状態は、自然に流れる川に比べて、寒い日には冷やされ、暑い日には熱せられて、熱さや寒さという自然環境に影響されやすくなります。 一日の中でも、朝と夜の温度差、また、季節の移り変わりという自然現象によっても、刻々と影響されるでしょう。


このようにして、私たちの身体は、寒さや熱さ、湿気や乾燥の影響を受けやすくなり、自然環境の変化への適応力が低下するのです。
そして、湿地帯やため池の水がだんだん濁っていくように、体内の水は停滞すると、だんだん痰のように汚れて粘くなり、長くとどまって、排出しにくくなります。
また、水の性質は寒で下降するので、下半身のむくみや冷えを引き起こします。


自律神経の失調と心の病気

頭痛、肩こり、顔のほてり、足の冷え、不安症状など、憂鬱な気分が続いております。病院で、自律神経失調症と診断されました。

中医学は、心身一如、心と身体は一つであるという立場からあらゆる疾病の発生メカニズムについて、どのように心が関与しているのか、2000年の古来より、 その発生メカニズムと治療方法を研究、確立してまいりました。
現代社会はストレス社会とも呼ばれています。私たちの生活環境は悪化し、肉体的、精神的、社会的健康が損なわれつつあるのが現状です。


そのためストレスから精神的バランスを崩し、体調不良を訴える患者さんが急増しています。これらは不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれています。 ストレス学説は1936年にカナダのハンス・セリエ博士により唱えられましたが、中医学では、精神と肉体は一つであると古来より考えてきたので、 ずっと古い時代からすでにストレス学説と同じ考え方に立って、医療が行われてきました。


中医学では、精神的な情緒の変化を七つの要素に分けて、これを「七情」(しちじょう)といい、度を過ぎると病気を起こす原因になると指摘しています。
七情は、怒り、喜び、憂い、思い、悲しみ、驚き、恐れの感情のことを言います。七情は、内臓の働きに影響を与える作用があり、およそ次のような関係となります。


怒は、「肝」(かん)を傷め、逆に「肝」の働きが鬱滞すると怒りやすくなります。
いわゆる「ストレス」は「肝」と深いつながりを持ちます。


喜は本来よい情緒状態ですが、度が過ぎると「心」(しん)の変調を起こします。たとえば宝くじにあたって卒倒するようなことです。
憂いや思いは、「脾」(ひ)を傷めやすく、度が過ぎると食欲不振などが起こります。


悲しみは「肺」(はい)を傷めます。上記の五臓(ごぞう)は中医学の臓象理論(ぞうしょうりろん)で、ストレスと特に関係が深い内臓系は、「肝」と「心」の二つの臓器です。


ストレスに対しては、針灸治療では主に、肝の経絡(けいらく)より調整を行います。
肝には「疏泄」(そせつ)という機能があります。疏泄機能とは、簡単にいえば、身体の中の「気」(き)の動きが順調でのびやかであるように調節する働きと考えればよいでしょう。
身体の基本的構成成分である気・血・水がスムーズに流れている状態の基礎になるのが肝の疏泄機能なのです。
「肝」の疏泄作用には、感情をコントロールする働きも含まれ、抑うつ感、イライラ、怒りっぽいなどの症状も、これと関係します。
ストレスの多い現代社会の中では、障害を受けやすい臓器と言えるでしょう。


現代医学的に原因をつかめない、不定愁訴の多い病気、心身症や自律神経失調症と判断されるものの中にも、この「肝」の関係している状態が多く見受けられます。 「肝」は血液の体内での配分を調整する働きもしています。


中医学では、活動時や睡眠時などに応じて必要な場所に必要なだけの血液を送り出し、残りは肝に蓄えておくと考えています。 これを蔵血機能(ぞうけつきのう)といいます。 中医学では、肝臓という臓器そのものに注目しているのではなく、感情のコントロールも含め、自律神経などを通じて、 身体全体の機能が順調に行われるように調整する働きを肝としてとらえているのです。


つまり、肝は精神、肉体両面の「健康のカギ」といえます。このように、中医学では、心と身体の疾病を別々の科で診察するということはありません。 心と身体の両方の面から常に治療を行っていくことが根本理念だからです。


針灸治療により、ベータエンドルフィンやドーパミンといった脳内ホルモンが分泌されるといわれますが、これらのホルモンは、心を落ち着かせ、また和ませる作用があるのです。 鍼灸は、このように自律神経に直接作用して、そのバランスを整えることも出来ます。

当院では、呼吸法や、身体のこばみをただす修正体操、そして自律神経を整える自律訓練法を行っております。
自律神経のバランスの回復と調和にとても効果があるので、 どうかお越しください。


最近不安や焦燥感、イライラ、葛藤が強くて、自分を コントロールできません。

心の病は、とらわれ、こだわり、が無意識の中に固定してしまい、理性でコントロールが出来なくなった状態です。 そして、いつもとらわれているので、リラックスすることができない状態なのです。だから、針灸治療と臨床心理学を用いて、心と身体の両面から症状の改善に努めます。


まずはリラックスすることができるように心と身体の両面からケアーします。 次に、交流分析により、それぞれに必要なプラスの暗示をいれたり、マイナスの暗示を取り除いて、症状の改善を図ります。


自律訓練法の中で、無意識にプラスの自己暗示を入れて、身につけるので、心の持ち方そのものが変化して、心をコントロールするのが、とても上手になります。

治そうとして、あせればあせるほど、抜け出せなくなります。 すべてをありのままに受け入れることが大切なのです。
当院では針灸治療と、臨床心理学に基づき、脚本分析、自律訓練法、行動療法、系統的脱感作法などを取り入れ、心と身体の両面より改善してゆきます。 一人で悩まずに、どうかご相談ください。

以下、来春出版予定 「私を活かす」(原田浩一著)より抜粋


意識と無意識


意識というのは、頭に思い浮かべようとすれば、思い浮かべる事ができる心の働き、これを意識といいます。 思い出そうとすれば、いつでも思い出せる事のできる心の働きなのです。 無意識はその反対だから、おわかりになるでしょう。


思い出そうとしても思い出せない心の働き、これを無意識といいます。 意識の核になるもの、これを理性といいます。 人間に「悪い事をしないようにしなさいよ~。」と言っているのが理性です。 無意識の核になるものが本能です。本能とは、イコール欲望ということです。欲望の一番肝心なものは本能なんです。


じゃ、本能ってなんでしょう?
それは、生きるっていうことです。生存本能というのが正確です。 生存本能とは、「生きている間中ずっと生きていきたい。」そういう欲望、これが本能の中心です。


だから、一言でいうと生存本能、欲望というのは全部生存本能から始まっているのです。 それから、枝葉が伸びて、あれだこれだと言う具合に、たとえば、いいものを食べたいとか、いいところに住みたいとか、色々欲望があるでしょう? 基になるのは、よりたくましく、いつまでも生きていきたい、という本能なのです。


理性というのは一言で言うと、「~しなければならない。」という心の働きです。 「~しなければいけない。」と考えているときに、理性が最も働いています。 そして、無意識とは、本能であり欲望で、「~したい。」こういう心の働きです。 なにかをしたいと思ったときは、無意識が働いているのです。


だから、「なにかしたいなあ。」というときは、頭の中で、なぜそうしているのか、考えてもわかりません。 したいから、しているんです。・・・・・


自分の良心に従って、素直に自分の生き方ができるということは、無意識である心のエネルギーのバランスがとれている時です。 バランスが取れているということは、自分のやりたいことができるということです。
無意識のなかに、否定的なプログラムがたくさん入力されているほど、たとえ意識が目標を設定しても、無意識をコントロールするために、 多くのエネルギーが必要になり、行動する前に意識が疲れてしまうのです。


たとえば、野茂やイチローが、自分のやりたいことが素直にできるのは、無意識が肯定的なプログラムによって、成り立っているからです。否定的なプログラムが少ないのです。 この状態では、意識は単純に価値判断さえすればよく、困難に向かうときの無意識の抵抗をコントロールするための労を要しないのです。


だから、自分のやりたいと思ったことが、素直に実行できるのです。 私たちは、意識がブレーキをかけているといつも思っていますが、ブレーキをかけているのは、欲望である無意識の部分なのです。


無意識が怖いと思えば怖いし、ダメだと思えばダメなのです。いくら意識で、そうしようと思ってもできないでしょう。 意識でコントロールしようと思っても、疲れるだけで、いいことほど疲れやすいのです。


だから、何かをやりたいと思うときは、無意識に語りかけて、無意識をそうしたいと思わさなければ、意識でいくらそうするべきだと思っても、ダメなのです。 私たちは、自分の経験を通して、~するべきだという心をもっています。


しかし、そこに「そうしたいけれども、そうできない」自分があるのです。
自分もあのように楽しく、無邪気で、自然な態度で、活き活きと派手に演出したいと思っても、「自分にはできない。」という自分が存在します。


その「できない」という心は、実は6歳くらいまでの幼年期の親のしつけや教育、後姿を見て育ち、ある意味では人生の構えを決定する心の部分であり、 幼少期において、ほぼ形作られているのです。
だから、大人になって、理性で自分が「こうあるべきだ。」「~した方が得策だ。」と考えて、行動しようとしても、自分の無意識である心のプログラムを組替えない限り、 何かをやろうとするときにブレーキとなるのです。


否定的なプログラムが少ない人ほど、考えたことと、思ったことが、一致して、考えていることに対して、心のエネルギーが一直線に集中されるのです。 野茂やイチローをみていると、すごいなと思い、ある意味ではうらやましいと思うでしょう。


でも、誰でも、そのように演じることができるのです。 彼らは、自分の持ち味や個性を素直に発揮しているだけなのです。 では、私たちはどのようにすればよいのでしょうか?


人は誰でも、自分の心を携えていき、外の世界に向かって、心の内側から発していくのも自分の心なら、外の世界から何かを受け取り、感じていくのも自分の心なのです。
自分の心は、その場の状況になってみないとわからない部分もあり、他人の言葉やさまざまな状況の中で、自分がどのように反応する傾向にあるのかを知ることが大切です。 実際には、自分の本当の心の中身に気づいてないことが多いのです。


ですから、自分を知るとは、すなわち心、自分の心の状態を知ることだといえます。
これから、私たちのそれぞれの人生の台本や方向性を決定する5つの心の状態について、みてみましょう。
そして、どのようにしたら、私たちの台本をそれぞれの理想とするものに変えられるか、お話します。・・・・・